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エンジニアじゃなくなっちゃった人が何かを書くブログ

2018年に読んだ面白かった本まとめ

小説

1位「春にして君を離れ - アガサ・クリスティ

春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

優しい夫、よき子供に恵まれ、女は理想の家庭を築き上げたことに満ち足りていた。が、娘の病気見舞いを終えてバグダッドからイギリスへ帰る途中で出会った友人との会話から、それまでの親子関係、夫婦の愛情に疑問を抱きはじめる…女の愛の迷いを冷たく見据え、繊細かつ流麗に描いたロマンチック・サスペンス。
「BOOK」データベースより

今年読んだ小説の中で一番よかったのは、古典ですがアガサ・クリスティの「春にして君を離れ」でした。学生時代から自分のことを「模範的であり理想的」だと思い込んでいる女性が、ふとしたことから砂漠の駅に数日間足止めをくらうことになり、その中で自分のこれまでの人生が果たして本当に「模範的で理想的」だったのかを振り返るという話なのですが、この作品の名作たる所以は、砂漠での滞在中に真実に気付いたものの、いざイギリスに帰るとその啓蒙は消えてしまい、結局何も変わらなかったというところかと思います。人は砂漠に数日間滞在するくらいでは変われないし、この作品の主人公のように、自分を模範的だと思い込んできたような人ならなおさら。この作品は、自分を取り巻く不都合な真実に目を向けられない人達にとっては呪いのような本だと思うけれど、自分が40代になったら必ず再読したい、不都合な真実に目を向けられる人間でありたい、と思わせてくれる作品でした。

2位「高慢と偏見 - ジェイン・オースティン

高慢と偏見 (中公文庫)

高慢と偏見 (中公文庫)

経済的理由で好きでもない人と結婚していいものだろうか。いつの時代も幸福な結婚を考える女性の悩みは変わらない。エリザベスとダーシーの誤解からはじまるラブロマンスは、いつ読んでも瑞々しく、オースティンの細やかな心理描写は、ときおり毒もはらむがユーモラスで、読後は幸せな気持ちにさせてくれる。愛らしい十九世紀の挿絵五十余点収載。
「BOOK」データベースより

2番目に良かったのは、これまた古典ですが「高慢と偏見」。タイトルはお堅い感じですが、内容は少女漫画のテンプレみたいな作品です。この作品の魅力は何と言っても登場人物全員キャラが立ってるところ。主人公エリザベスをはじめとした主人公一家はもちろん、個人的にはコリンズのキャラが好きです。当時のイギリスにおける結婚というものの常識がベースにはなっているものの、実は今の日本とも本質的なところはそう大きく変わらないのではないかと感じられ、その普遍性こそが、今でも楽しく読める秘訣なんだろうなと思いました。翻訳もとても読みやすかったです。

3位「なれる!SE - 夏海公司

平凡な社会人一年生、桜坂工兵は厳しい就職活動を経て、とあるシステム開発会社に就職した。そんな彼の教育係についた室見立華は、どう見ても十代にしか見えないスーパーワーカホリック娘で!?多忙かつまったく優しくない彼女のもと、時に厳しく指導され、時に放置プレイされながら奮闘する工兵。さらには、現場を無視して受注してくる社長のおかげで、いきなり実際の仕事を担当させられることになり―。システムエンジニアの過酷な実態をコミカルに描くスラップスティック・ストーリー、登場。
「BOOK」データベースより

前々から読みたかったのですが、未完結の作品を読むのが好きではなく躊躇していたところ、完結したということで今年一気に読みました。私も前職SE(アプリ側だったので本作でいうSD部ですが)だったので、当時のヒリつくような現場感や、自分でモノを作り上げたときの得も言えぬ快感など、色々と思い出しながら読んでいました。ラノベなので基本トントン拍子で話は進むし、事実よりファンタジックに描写されている部分は当然あるものの、可愛い女の子がたくさん居る以外は大体現実もこのまんまなので、SEになりたい就活生とかは一回読んでおくと良いかと思います。姪乃浜さんがかわいい。次郎丸さんはファンタジー

小説以外

1位「AI vs. 教科書が読めない子どもたち - 新井 紀子」

東ロボくんは東大には入れなかった。AIの限界ーー。しかし、"彼"はMARCHクラスには楽勝で合格していた!これが意味することとはなにか? AIは何を得意とし、何を苦手とするのか? AI楽観論者は、人間とAIが補完し合い共存するシナリオを描く。しかし、東ロボくんの実験と同時に行なわれた全国2万5000人を対象にした読解力調査では恐るべき実態が判明する。AIの限界が示される一方で、これからの危機はむしろ人間側の教育にあることが示され、その行く着く先は最悪の恐慌だという。では、最悪のシナリオを避けるのはどうしたらいいのか? 最終章では教育に関する専門家でもある新井先生の提言が語られる。

小説以外で一番面白かったのは、「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」。非常に分かりやすい構成で、まず「AIに何ができて、何ができないのか」と「人間に何ができて、何ができないのか」をデータを以て解説した上で、「今の子どもたちには、AIができるようなことしかできない」ことを示しています。ちなみにこの本が述べているのは、「今の子どもたちには文章の意味を理解できない」ということだけれど、子どもたちだけでなく、個人的な印象としては、大人も同様に、実は文章の意味を理解できていないのではないかと思います(というか、同じような教育をしてきていて、昔の人は読解力があり、今の子どもには無いという方が不自然)。文法や単語はわかるけれども、そこから演繹・推察して、「だから何が言えるのか」を導きだすことは、実は多くの人にできていないことなのだと感じました。

2位「ロジカル・シンキング - 照屋 華子」

ロジカル・シンキング (Best solution)

ロジカル・シンキング (Best solution)

本書の狙いは、体系立った、しかもシンプルで実践的なロジカル・コミュニケーションの技術を習得することにある。あえてこれを「技術」と呼ぶのは、これまでの経験から訓練を積めば誰でも身に付けられると確信するからだ。

小説以外で今年読んだ本としては、こちらも非常に面白かったです。ベストセラーであり、ロジカルシンキングの入門書ではあるけれども、実際考え方と伝え方の両方の面で、非常にわかりやすくまとまっています。考え方の基本は一言で言えば「So What?/Why So?」ですが、これは上述の「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」で触れられている、文章の意味を理解できないという点にも繋がっていて、結局読解力というよりは、「その文章から何が言えるのか(So What?)」が語れないということなのかなと思います。この本はどちらかというと伝え方に重点を置いた本ですが、考え方に重点を置いた本があって、それをちゃんと学べば、AIができないことをできるような人間になれるのではないかなと思いました。

3位「美しい幾何学 - Eli Maor , Eugen jost」

美しい幾何学

美しい幾何学

ピタゴラスの定理や2の平方根といった教科書でおなじみのテーマにどのような印象をもっていますか?数学の奥深さに感動を覚えた方もいれば、ややこしい証明や殺風景な図に嫌気がさした方もいるかもしれません。この本には、いままでとはまったく異なる感動があるはずです。この本は、数学者と芸術家がタッグを組むことで実現しました。「ものを測る」という必要性からエジプトで生まれた幾何学がどのように発展してきたかを、まるで芸術作品のように魅力的な挿絵とともに解説します。教科書で学んだことのある定理がどのように発見されたのか、その背景や人物模様も興味深い内容です。各章は独立していますので、聞いたことのある名前、お気に入りの定理から気軽に楽しく読み進めることができます。数学の形式的な「美しさ」、図形的な「美しさ」、そして数学という営みの「美しさ」をぜひ実感してみてください。

最後に紹介するのは、面白くて美しい幾何学の世界を、アート作品として表現したこちらの本。ひとつひとつの定理と作品に対して解説があり、数学の美しさは絵にしても美しいのだと改めて認識させられました。数学好きな高校生あたりが読んでみると、非常に良いのではないかなと思いました。

以上!

【雑記】Amazon Prime Music の個人的邦楽おすすめアーティスト

先日、Amazonさんが「何でもかんでも送料無料」をやめてしまいました。
僕は定期的に日用品をAmazonさんで買っていて、計算するまでもなく明らかに「送料<プライム会員費」であるため、これを機にプライムに入会することにしたのですが、個人的には僕と同じようにこのタイミングでプライムに入会する人は多いのではないかと思っています。

で、アマゾンプライムには送料無料だけじゃなくて、プライムミュージックで音楽聴き放題だったりプライムビデオで映画見放題だったりと他にも色々できることがあるので、せっかくならその辺も全部使ってやろうということで、最近ちょこちょこプライムミュージックを漁っています。
邦楽の対応曲はまだまだ少なくて、正直良い曲探すのもなかなか骨が折れるのですが、今回は記事投稿時点(2016/4/16)でのプライム対応曲の中から、個人的に気に入ったものをいくつかピックアップしてみようと思います。

パスピエ

パスピエは別にプライムを始めてから知ったというわけではなく、かれこれ3年くらいファンでライブにも行っているのですが、プライム対応しているのでオススメしておきます。
ボーカルの声質がYUKIとかfhanaとかそんな感じ。あとキーボードが上手いです。
去年武道館でも演っているのでメジャーだと思いますが、プライム入会していてパスピエを聴いたことないという方がいたら、とりあえず聴いて欲しいです。

カラスは真っ白

おんそくメリーゴーランド

おんそくメリーゴーランド

かいじゅうばくはつごっこ

かいじゅうばくはつごっこ

すぺくたくるごっこ

すぺくたくるごっこ

パスピエと似ている系統ということで。といってもYUKIとかfhanaよりは相対性理論に近い感じです。
カラスは真っ白も以前から知っているのですが、これもプライム対応しているのでオススメ。

メグとパトロン

メゾン・ド・メグ

メゾン・ド・メグ

まだまだ女性ウィスパーボイスは続く。さよならポニーテールのメグのソロユニットです。
さよポニ自体はプライム対応していないのですが、メグとパトロンは聴くことができます。さよポニよりもピコピコマシマシ

ESNO

夕暮れパラレリズム feat.daoko

夕暮れパラレリズム feat.daoko

21時のクラゲと月 feat. ボンジュール鈴木

21時のクラゲと月 feat. ボンジュール鈴木

ここまで女性ウィスパー。
ESNO自体はKenichiro Nishiharaという人のソロ・ユニットらしいのですが、daokoたんやボンジュール鈴木さんと組んでて非常に耳に心地良いです。
ジャンルがよくわかりませんが、たぶんエレクトロニカで良いのかな?
トロニカの上にウィスパーボイスでラップ乗せるの、良い
ボンジュール鈴木さんは単体名義での楽曲もプライム対応しているのがあるので、よかったらそちらもどうぞ。

コレサワ

君のバンド

君のバンド

シュシュ

シュシュ

ちょっとウィスパーから離れて。
バンドっぽいけど女性シンガーソングライターらしいです。音自体もチャットモンチーとかを彷彿とさせていい感じ。

Mrs. GREEN APPLE

Variety

Variety

「2016年来ること間違いなし」らしいアーティスト。確かになんかテレビでも見た気がしますし、セカオワが流行ってるんだから若者中心に流行りそうな気がします。声いいなー。
プライムではアルバム1枚だけしか聴けませんが、個人的には「道徳と皿」が好き。

04 Limited Sazabys

CAVU

CAVU

monolith

monolith

「ふぉー・りみてっど・さざびーず」と読みます。
名前だけ聴いたことあったバンドでしたが、聴いてみると個人的にはヒトリエ以来のかっこいいバンド音でした。

てーきゅう

メニメニマニマニ

メニメニマニマニ

今宵フェスティバブル

今宵フェスティバブル

ファッとして桃源郷

ファッとして桃源郷

番外編。なぜかプライム対応しているてーきゅう
聴くととりあえずテンションは上がります。
「なんで対応してるのかなぁ」と思って調べてみたら、4期までですがプライムビデオも対応してました。
怒濤のボケ大好きなので、後で見ます。


以上です。
女声5:男声2(てーきゅう除く)でしたが、まぁ偏るのは仕方ないね。

GooglePlayMusicやAppleMusicと比べると対応曲数はもちろん、検索の使い勝手等含めて劣ると思いますが、
アマゾンプライムというサービスの総合力で比較すれば決して劣らないと思います。
ビデオでてーきゅうも見れるし。


終。

【雑記】Parse.comがしんだ

というわけで、BaaS(またはmBaaS)の代表格というか、業界ダントツトップだったParse.comが来年1月に終了することが発表されました。
僕個人としてはParseは趣味用に無料で使わせてもらってたクチなので、なくなっちゃうと遊び道具が減って困る感じですね。
個人用の簡単データベースとして使わせてもらってたので、移行とかどうしようか。

とはいえ彼らもボランティアでやってるわけじゃないので仕方ないです。
個人的には、もういっそこういうITインフラ的なサービスを提供してくれる会社に納税したいという気持ちもありますが。
だって確かに東京都に住んでますが、それと同じくらいインターネットにも住んでいるので。

liginc.co.jp

で、そのニュースを受けて、日本国内のBaaSベンダーとしてmilkcocoaというサービスの開発に関わっていた人が、上記のような記事を書かれていました。
読んでみて面白かったので、ちょっと引用しながら自分なりの雑感を書いておきます。

雑感

理想的にはバックエンド技術はどんどん抽象化されて、フロントエンド技術も次々にツールに置き換えられて、サービス開発はあっという間にコモディティ化するはずなんです。技術的文脈から見れば、そうであってしかるべきだし、そうあって欲しかった。

僕も同意で、サービスの差別化に繋がらない裏の部分は本来自前で作る必要はないので、特にバックエンドの部分はBaaS等の外部サービスに置き換わっていくのが正しいと思っています。
もちろんDAUがウン千万とかいう巨大サービスはバックエンドの処理自体が差別化に繋がるので、そういうケースは別ですが*1

ただ、現状だとBaaSでできることってすごくシンプルで、ある程度の規模になってくると自前でバックエンド書かないとどうしても回らなくなってくるようなレベルのため、「課金せずに済むくらいの規模の間はBaaSでも大丈夫だけど、課金が必要なくらいの規模になったらもはやBaaSでは対応できない」という、サービス提供側にとっては本末顛倒な状態になっていて、どう頑張ってもBaaSベンダーは儲からない。

自前でサーバーを立てる気も起きないくらいの圧倒的な利便性を備えた技術スタックが出てきて、フロントエンドやアプリのエンジニアが喜んで使うような感じになればいいなと思います。

だから結論としては上記の通りで、まずは課金が必要になるくらいの運用規模に耐え得るレベルにまで、サービスのレベルを上げないといけない。
そうでないとそもそもお金が入ってくる道理がないので。

AWSは自社でサーバ持つよりも早いし運用も簡単だしやれることも多いという圧倒的な便利さを提供してオンプレのサーバを駆逐しました。
そのレベルの便利さを提供できないと、自前で書いてるサーバーサイドの処理を置き換えることは不可能だと思います。

相対的に割合が多いであろうリレーショナルデータベースでのテーブル設計を主におこなうタイプのサービス開発に慣れているユーザーにとって「BaaSは”いわゆるNoSQL”」ですし、

ちなみに最後にこれ。
ParseのダッシュボードってまるでRDBみたいにデータが並んでて、「やっぱRDBライクにデータを扱いたい需要はかなりあるんだろうな」と感じていました。
個人的には、NoSQLってRDBと比べて確かにデータベース設計は難しくなりますが、逆にRDBだと多少めちゃくちゃな設計でも結合とかで何とかできちゃったりして、それが逆に技術的負債になっている部分もあると思っているので、おかしなDB設計絶対許さないマンとしての良い面もあると思うんです。速度は言わずもがな。


いずれにせよ、個人的には小中学生が簡単にデータベース使ったプログラミングを組めるくらいにはDBアクセス周りは簡単にして欲しいので、BaaS含めその辺のサービスは今後も出てきて欲しいです。
2016年はエンタープライズ系のスタートアップが流行りだすとか言われているタイミングでもあるし。

ちなみに僕はツールやサービスの中身で何をやっているかまでは小中学生は知らなくて良いと思っていますが、せっかく授業でプログラミングをやるなら、データベース周りの処理も含めてちゃんと授業で「実験」して欲しいとは思っています。
小中学生は理科で「電流が流れて豆電球がつく」とかは習いますが、「電池を繋ぐと何故電流が流れるのか」までは習いません。
電球に明かりをつける実験は行いますが、リチウムイオン電池を作る実験はやりません。
それと同じで、データベースにデータを保存しておき、それを加工して取り出しているから画面に表示されるのだということを習って実験すれば十分で、何故"put(key,val)"と書けばデータが保存されるのかまではまだ知らなくて良いと思っています。

「高度に発達した科学は魔法と区別がつかない」という言葉がありますが、IT技術もだんだん魔法の域に達してきていると思います。
ただ、魔法について何の理解もしていないのと、「何故かはわからないけどこうするとクラウドにデータが保存されるらしい。そしてこうすると別のデバイスからそれを受け取れるらしい」まで理解しているのでは雲泥の差があると思うので。

最後ちょっと話が逸れましたが、個人的にはBaaSみたいなサービスは今後必要とされるはずです。
「既存のプログラマRDBに慣れすぎている」という文化の問題はその内時間が解決するとして、あとは「自前で書くより圧倒的に便利で拡張性の高いサービス」にまでレベルを高められれば、各企業がそれぞれバックエンドの技術者を雇わなくちゃいけないようなこともなくなってくるはずです。


*1:ちなみにフロントエンドは、Webに関して言えばマテリアルデザインとかBootStrapなんかで大分ツール化されている気がしますが、もっと簡単になるのでしょうか?

Speaker Deck のスライドをはてなブログにサイズ指定して埋め込む方法

先日のみゃーもりの真摯さの記事を書く際に、Speaker Deckにある@konifarさんのスライドを埋め込んだのですが、Speaker Deckのスライドをサイズ指定してはてなブログに埋め込むのにはちょっとコツが要りそうでしたので書いておきます。
ちなみにはてな記法モードです。

①まず、Speaker Deckで埋め込みたいスライドにアクセスし、右のメニューから"Embed"をクリック
②するとポップアップにタグが表示されるので、はてなブログの記事編集欄にそのままコピペ

ここまででとりあえず記事への埋め込みはできるのですが、このままではスライドが記事の横幅いっぱいに表示されるのではないかと思います。
Slide Shareの方は埋め込みタグの生成時にサイズの指定もできるみたいなのですが、Speaker Deckにはその機能が無いので、サイズの指定は自分でやってあげるしかありません。
方法は、

③埋め込んだタグを以下のようにdivタグで囲んでサイズ指定する

<div style="max-width: XXXpx">埋め込んだタグ</div>

です。
無理矢理ですが、これでスライドのサイズを調整できます。
ちなみにwidthではなくmax-widthで指定しているのはレスポンシブ対応というか何と言うかのアレです。

サンプル

最後にサンプルとして、さっきSpeaker Deckをうろうろして見つけたスライドを埋め込んでおきます。
7,000円で社内ジュークボックス作れるの、相当楽しいのでは?

終。

SHIROBAKOみゃーもりに学ぶ、ドラッカーの言うところの「真摯さ」とは

SHIROBAKO最高ですね

突然ですが、2015年度の私的最高アニメはSHIROBAKOに決定しました。
2015年度どころか、これまで観たアニメの中でも最高かもしれません。

年始からBSフジで再放送始まったり、MXで一挙放送してたりして、たぶん世の中的にも最高アニメの認識なんだと思います。

年末にはSHIROBAKOのアドベントカレンダーとかいうものまであったらしいですよ。
プログラマーとかIT界隈に人気なのもSHIROBAKOの魅力ですね。
僕は気付いたのがクリスマス後だったので、年末休暇にまとめて読みましたが。

そして個人的にはこのslideがとても好きです。

みゃーもりの仕事内容ってあんまり専門的じゃないから、正直優秀さを描くのって難しいと思うんですよ。
絵描きなら「早くて上手い」で優秀だし、プログラマーなら「早くてバグが無い」とか「大手のサイトにハッキングする」とかでわかりやすく優秀なんですが、みゃーもりみたいな、「人に動いてもらう仕事」っていうのは、何をもって優秀とするのかが難しい。
ただそんな中でもSHIROBAKO観たら「みゃーもり優秀すぎる」って思うから、それをちゃんと表現した製作陣はすごいと思うし、それをちゃんと言語化してある上記のslideはとても良いです。

ただ個人的に、みゃーもりの優秀さの根底は「真摯さ」だと思うんですね。
個々の要素としてはポジティブシンキングとか自責化とか色々あると思うんですが、根底は「真摯さ」。

(マネジャーには)根本的な素質が必要である。真摯さである。

上記は数年前に流行ったドラッカーの『マネジメント』からの引用ですが、マネジメントする上で最も重要なものは真摯さであると書かれています。
といってもこの「真摯さ」っていうのが曖昧でよくわからない単語で、個人的には「ちゃんとする」くらいの意味で自分の中では理解していたんですが、SHIROBAKO観ると言語化の部分を超えて、「真摯さ」とは何なのかが、ちょっとわかったような気がするんです。
みゃーもりのやってることってIT業界で言えばPMみたいなもので、そのものずばりマネジメントですし。

というわけで、以下に僕が「みゃーもりの真摯さ」を感じた場面を紹介していきます。

みゃーもりの真摯さ

・2話「あるぴんはいます!」

瀬川さんが熱で倒れて、作監を遠藤さんに頼むところ。
直球でたたみかけるセリフとこのカットだけで真剣さが伝わってくる。
もともと瀬川さんが倒れたのはタローの尻拭いを瀬川さんにお願いしたからなわけだけど、それを他責にせずに、また自分の担当話数のためではなく「作品を良いものにしたい」、「瀬川さんのためにも」みたいな想いが伝わってきます。このカット好き。

・6話「イデポン宮森 発動編」

ドラッカー曰く「真摯さ」は素質だから、後付けするのは難しいものだと思われ。
そういう意味では、「みゃーもりは持ってるよね、飴と鞭。それは誰もが持っているわけじゃないから」という矢野パイセンの言葉と照らし合わせて、この「飴と鞭」っていうのは結構「真摯さ」を構成する要素のひとつなんじゃないかなと思います。
なんか「飴と鞭」っていうと、人をコントロールするためのテクニカルな話のような気もするんですが、ここで言ってるのはそういうのではない。
うまく言語化できないんですが、「飴と鞭」が「真摯さ」に繋がるっていうのは、たぶんSHIROBAKO観ないと考えつかなかっただろうなと思います。

・8話「責めてるんじゃないからね」

お姉さんが東京に遊びにきて、帰っていく直前のひとこま。
家族の繋がり的なものも勿論あるんだろうけど、お姉さんも色々抱えてたってことと、それをちゃんと理解してるみゃーもり。
仕事の話じゃないけど、普段から相手の気持ち考えてるんだなぁっていうのが伝わってきます。
仕事といっても制作進行みたいなのだと、個人の人柄も相当重要だよなぁと思うんですよね。
普段の生活で真摯さに欠ける人は、たぶん仕事の時だけ真摯にはなれないんじゃないかと。
「あの人普段はダメ人間だけど、仕事になると良い仕事する」みたいなプロフェッショナルも中にはいると思うんですが、ことマネジメントという領域に関して言えば、そういう人ってかなり稀な気がします。

・11話「原画売りの少女」

空いてる原画マンさんを探してて、矢野パイセンに「レベルの低い原画マンを入れたら誰に迷惑がかかるのか」と訊かれた際、みゃーもりは「作監さん、演出さん、・・・」と、自分以外の人から先に出てくる。
最終的には自分に跳ね返ってくるのに、迷惑をかけてしまう先の人として、自分以外の人間ばかりが出てくるのもみゃーもりの人柄だよなぁと思います。
それにしても矢野パイセンのチョップ最高だな。

・12話「えくそだす・クリスマス」

1期のラスト。
杉江さんに馬100頭のシーンの原画を頼んだ後のシーン。
杉江さんに頼むことになった経緯自体は菅野さんの助言だったけど、経緯はさておき、プロにプロとしての価値を存分に発揮してもらうことがマネジメントなわけで、これこそがマネジメントの仕事だよなぁと。
そして仕事を振ってもらったことに対して杉江さんから感謝されてて、お互いに感謝し合っている。
「誰でもいいから原画マン欲しい」っていう形で人をとっちゃうと、こうはならない。

・17話「私どこにいるんでしょうか・・・」

みゃーもりが先輩になって、新人制作の失敗に「どんまい」ってするシーン。
言葉で伝えるだけじゃなくて、ちゃんとお弁当買ってあげてるところがほんとすごい。
自分だって全然余裕ないはずなのに、後輩のフォローしながらちゃんと指導もしてて有能すぎます。
初見の時本気で「マジかこいつすごすぎる」と思いました。

・21話「クオリティを人質にすんな」

平岡くんが瀬川さんにぶち切れされて、担当下ろされそうになっているところで説得するみゃーもり。
ここ個人的にものすごく好きなシーンです。
使えない人を切るだけがマネジメントじゃないし、こういうところで平岡を信じて指示できるところがみゃーもりのすごさ。
だからこそ平岡も素直に聞き入れることができたんだろうなぁ。


以上。
真摯さを言語化することはできていないのですが、ホントにSHIROBAKO観たことでドラッカーの言いたいことがちょっとだけわかったような気がしてます。
SHIROBAKOすごいよ。その辺のビジネス書よりも良いよ。

終。