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エンジニアじゃなくなっちゃった人が何かを書くブログ

2016年度の日本のスタートアップ・トレンド予想と個人的感想

年末に下記の記事を読みました。

jp.techcrunch.com
jp.techcrunch.com

日本のいろんなVCの中の人とか投資家の人が2016年のスタートアップ界隈のトレンドを予想している記事なんですが、書かれていることをざっと整理しつつ、ついでに個人的な感想を書いておきます(年始は暇なので)。

2016年のトレンド予想に出てきたキーワードリスト

記事の中で上がっていたキーワードをざっとピックアップしてみました。
各人の記事自体が特にフォーマットもなく書かれているので、僕が読んでみてピックアップしたものですが、括弧内がピックアップされていた回数、コロンの後ろがその領域に関して書かれていた、個人的に気になった単語です。

  • FinTech(9):銀行の三大機能の代替・CtoC・バックオフィス
  • MediTech(6):遠隔医療・ヘルスケア
  • モバイル動画(3):タテ動画
  • エンタープライズ(8):Accounting/Finance・HR・BI・CRMクラウド
  • VR(6):ゲーム・ゲーム以外
  • AI(7):経理・人事・労務・アドテク・セキュリティ
  • IoT(7):工場・O2O3DプリンターSCM・マーケティングセキュリティ農業
  • SaaS(2):経理・人事・労務
  • CtoC(3)
  • FrontierTech(2):ドローン、宇宙
  • EduTech(1)
  • CarTech(1)
  • HomeTech(1)
  • 不動産(1)

FinTechの中にあるバックオフィスとエンタープライズの中にあるFinanceみたいな重複もあったりして、全然MECEじゃないのはご注意ください。

個人的感想

エンタープライズ領域で働く身でもあるので、個人的にまず気になるのはやっぱりエンタープライズに関する話題です。
なんせ言及数がFinTechとかIoTといった2015年度のバズワードと同じくらいあるし。
SaaSやAIのところにも「経理・人事・労務」とあるように、バックオフィス業務をAI活用のクラウドサービスに置き換えるようなソリューションが近いうちにいくつか出てきそうな予感。
バックオフィスの中でも経理財務系はFinTechとも関わってくるし、ワード的にはエンタープライズは2016年のトレンドなのかもしれません。

あと言及数がどうのというわけではないのですが、IoTのところにある「セキュリティ」が気になってます。
IoTが普及するとトラフィックの数が単純にめちゃくちゃ増えるのもあって、簡単にセキュアな通信を実現する方法っていうのはツールとして色んな企業が欲しがると思うんですよ。
IoTバブルが起こるとしたら、そのバブルの中で一番お金を稼ぐのはIoTによるサービスそのものではなく、「IoTサービスを実現するためのサービス」を提供する会社だと思うんですよね。

ちなみにIoT関連でいうと、コロンの後ろの単語が色々あって、やっぱりIoTは活用が期待される範囲が広いんだなぁと改めて感じます。
工場に関しては現状だとインダストリー4.0とかいうのが流行ってますが、個人的には今議論されているのよりももうちょっと進んだ未来が見えてくると嬉しいなと思うのと、あとは農業領域への活用なんかが面白いなぁと思っているところです。


おわり。