【雑記】MECE(ミッシー)っていうのは大前提として「必要な要素を」っていうのがあると思う
タイトルで言いたいこと全部言った感があるんですが、せっかくだからもうちょっと書きます。
それにしても最近チラ裏レベルの戯れ言ばっかり書いてる気がする。。
エンジニアっぽいこと書かねば・・・。
MECE(ミッシー)とは
本来的には「要素に洩れがなく、重複もない」ことを表す言葉ですが、
日本では「MECEに考える」とかいう使われ方をすることが多く、
要するに「洩れなく、重複なく要素を洗い出して、全てのパターンを考慮する」
という思考法として使われることがほとんどかなと思います。
<参考>
問題解決手法>MECE(ミッシー)
「洩れなく、重複なく」とは
MECEを満たすためには2つの条件があって、それは「洩れなく」と「重複なく」なわけですが、
これらは実は結構相反しているので、ちゃんとMECEに考えるっているのはそれなりに難しい。
例えば、何か新商品を開発しようとしているとして、そのメインターゲットをどんな層にするのか考える際、
・10代以下男性
・10代以下女性
・20代男性
・20代女性
・30代男性
・30代女性
…
・60代以上男性
・60代以上女性
と考慮したとします。
これは一見洩れもなく、重複もないのでMECEなわけですが、
このリストでほんとに洩れや重複がないのかというと、それは微妙です。
もしかしたら60代と70代は分けて考えるべきなのかもしれないし、10代以下は男女に分ける必要がないのかもしれない。
60代と70代を分けて考えないといけないとしたら上のリストでは洩れがあることになるし、
男女を分けなくていいとしたら上のリストには重複がある。
でも60代と70代を分けて考えるべきなのかどうかなんて、いったんは60代と70代を分けて考えてみないと分からないし、
10代以下を男女に分ける必要があるのかどうかも、いったんは分けて考えてみないと分からない。
こうなると、一番最初の段階では、本当にあらゆる要素(性別・年齢・住所・出身地・年収etc)を最も細かい単位で分けてみる必要があるんじゃないの?
となり、そんなことやってたらそれだけで日が暮れてしまって、
隣の部屋からおもちゃを取ってこいという命令を与えられたのに、色んな要素を考えすぎて1歩も動かずにショートしてしまったロボットみたいになります。
よって、実際にはある程度の粒度はまとめるし、考慮しなくても良い(と思われる)要素については考えないようにして、
現実的には「それなりに妥当な」MECEを実現するしかない。
そしてこの「それなりに妥当な」っていうのの妥当性こそがMECEにおいては一番重要で、
「洩れなく、重複なく」という定義は実は割とどうでもいいんですよね。